第19回ちぇんぼりーアンサンブル大会!!

 

2009年4月29日 午後6時〜10時 
品川の中華料理店で行なわれました♪

 

今回は来日中のドレスデン国立歌劇場管弦楽団のメンバーがゲスト参加。
なんと8名の奏者が参加!
こちらは東京交響楽団メンバーを中心に対抗!

ドレスデンメンバーと言えば…

以前参加してくれたときには怖い人が結構いてあまり遊んでくれなかったのですが、
今回は会の趣旨をよく理解して下さって遊びに付き合って下さる方々(概ね若いメンバー…)が
御参加くださいました。予想以上に遊んでくれてこちらもびっくり!
勝手に譜面を漁って順不同で飛び入りし始めたときには焦りました… 

それにより演奏できない方が出てしまったのですが、盛り上がったと言う事でお許しいただければと思います…



 

まずはご挨拶としてモーツァルトのオーボエカルテット全曲。

 

オーボエはCeline Moinetさん

本当はこれだけ吹いて後は食べるつもりだったらしいのですが、
この後も楽器を持ったままで沢山の共演を果たして下さいました!

 

バッハのオーボエとヴァイオリンのコンチェルト

良く曲を知らないと言っていたCeline Moinetさん

最初は2楽章しかやらないと言ってたのに
やっぱりやりましょうと言って続けて下さいました!

しまりすさんがやってくれました!

アイネクもどきのもうひとつのバージョンです!
様々なクラシックの曲が飛び出します!

口笛まで♪

フランツシューベルトさんと♪

 

今回ドレスデンの奏者の中で一番目立っていたのはやはりチェロのイサン氏ではないかと思います。ドレスデンメンバーは皆さんいかにもドイツ的…オーボエ1名を除いては全員が弦楽器でしたが、皆さん割と固めの音を出します。ちょっと弓の圧力の強い感じ…軽やかさはあまりなくてしっかりと弓の端から端まで音を出します。

 

 

一方イサン氏は韓国系のドイツ人だそうでその関係か、かなり柔らかめな音を出します。しっかり弾くところはもちろん弾くけれども、基本的な音の好みは柔らかめの方にあるようです。

 

 

写真ではしまりすさんが持ってきたチェロアンを
弾いていますが(僕の左隣がイサン氏。
曲はジョプリンのエンターテイナー…
曲想ももちろん関係あるでしょう…)
音はとても柔らかく軽やか…

僕自身も柔らか目の音色が好きなので、
フレーズを受け継ぐ時やハモる時など、
音色が近くてとても面白かったです!

 

会の終盤…

ノリノリのイサン氏は流れを無視して飛び入りを繰り返し、
オーボエの彼女にデュオを申し込むが…

 

 

どうにもうまくかみ合わなくて「やってられないわ!」みたいになって…

↓泣く泣くシューベルトさんと…暖かく見守るラルフさん…

 


懲りずに飛び入りを続けるイサン氏

「ショスタコービッチの2つの小品」

これは名演奏でした!

 

チェロカルテット版エンターテイナー初見大会動画…クリック!
1チェロがイサン氏。2番の僕は最初の重音トライするもののすぐに諦めます…

 

僕はドレスデンメンバーを独り占めにして演奏する機会を狙っていたのですが、
以前に書き直した「新世界」の第2楽章の弦楽5重奏版というのがあって、
これならみんな知ってるし、最後にソロもあるから楽しいだろう…と思って始めたのですが…

彼等はどうやらこの曲を知らないらしい…

もちろん歌劇場のオケだからそんなにやらないだろうとは思ったけれども、それ以上に全く知らない! 
テンポも知らないし曲想も展開も…五重奏にしたときの工夫についても興味なし…
最後に出てくるソロも知ってたら目配せくらいするだろうに、それまでの部分と全く同じ弾き様…
ありゃりゃ、こりゃ退屈だったか… 以前ヴァイオリンのN原くんとやった時は「おおお〜!」と反応してくれたものです… 

オーボエの人も目の前にいたわけなので、コーラングレのソロ部分(アレンジではヴィオラが担当…)で反応するかと思ったら全く興味なし…
いや〜、きっと「なんでこの日本人チェロ奏者はこんなつまらない、ゆっくりした曲をやりたがるのだろう?」と思ったに違いない!
その一方でお客さんからのウケは良かったから、なお一層不思議に思ったことでしょう…

日本人にとってこれだけ馴染み深いものがドレスデンではこんな感じなのか…
ちょっとしたカルチャーショックでした!

新世界第2楽章弦楽五重奏版動画↓

クリック!

こちらも!

 

 

写真が「しまったなあ…」と思っている僕と、
興味を示さないオーボエ奏者(手前)

今回もっともちぇんぼりー的だったのはピアノカルテット…
曲は忘れたけど、弦楽器が2人ずつで挑んでいます。

写真は混乱してストップした場面…
普通に4人でやった方が合うんじゃないのかな…

 

事前のご案内ではコントラバス奏者が来るというお話しだったのですが、うまく交渉ができず当日になって別のメンバーが来ることが発覚…

一部の方には大変ご迷惑をおかけいたしました。これも海外奏者との交渉の難しい点ですね。

 

音楽が国籍・言語を越えて人と人とを結びつけるのだ…と心から感じた会になりました!

 

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