今回はフランセの「オーバード(朝の歌)」に取り組みます。2017年の秋の音楽祭で最も美しい「アンダンテ」のみ取り上げました。全曲はもっと長くてベルリン・フィルのチェロアンサンブルのためにフランセによって作曲されましたが、本物の録音を聴くと「これは無理だ…」と言って諦めてしまう程に見事です。当時のベルリン・フィル首席チェリストであるエバーハルト・フィンケ氏に直接習っていた私の師匠花崎薫氏も私の提案に対して「これは無理だね」と即却下でした。しかしよくスコアを見てみるとそんなややこしい部分だけではなく、ゆっくり解きほぐせばこの曲の世界を味わえるのではないかと考えるようになりました。どの箇所を抜粋するかはまだ検討中ですが、無理なく演奏出来るように考えたいと思います。
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